自分に合う香りはどのタイプ?香水の種類と選び方を再確認してみよう!

大人になったらファッションの一環として香水にもこだわりたい…誰しも一度は憧れを抱いた経験があるかと思います。香水は良い香りをさせるのは当たり前ですが、身だしなみ、そして自分の個性を表現するためにも活用されています。

いま、世の中は “いい香り”に対して敏感な人が多くなってきている傾向にあります。フレグランスはもちろんのこと、化粧品やシャンプー・ボディソープ、柔軟剤、ヘアフレグランス…など、こだわった商品がたくさん発売されていますよね。

PR:【an・an掲載】たまらない…と、彼にドキドキの衝動『ベッド専用香水』

逆に言えば、 “嫌な香り” に敏感な人が増えたとも言えそうです。そんな嫌な香りがあると 百年の恋も冷める なんて言われているほど。いくら見た目や中身が良くても恋愛対象にならないんだとか。対人関係において、「香り」によって第一印象が変わってしまうほど強い影響があるとされています。

そういったことから、上級者は 平均して3パターンも香水を 使い分けていると言われています。TPOに合わせたり、その時の気分で変えたり…。時には印象操作まで。

でも初心者さんは、 どんな種類があるの?好き嫌いで選べばいいの?どれを選んでいいのか分からない… ということもあるかと思います。自分の直感だけを信じて選ぶのも良いですが、最低限抑えておきたいポイントもいくつかあります。

そこで今回は、 香水の種類と選び方 を紹介します。自分に最適なタイプを選ぶためにもぜひ参考にしてみて下さいね。まずは香水の種類の知識から紹介していきます。

香水・フレグランスの種類(濃度と持続時間)

まず、香水と一口に言っても 濃度別に4種類 あります。これは基礎知識になりますのでぜひ覚えておきましょう。この香料濃度は 「賦香率(ふこうりつ)」 とも言われます。

  • パルファン…香料濃度:15~30%、持続時間:約7時間
  • オード・パルファン…香料濃度:10~15%、持続時間:約5時間
  • オード・トワレ…香料濃度:5~10%、持続時間:約3時間
  • オーデ・コロン…香料濃度:2~5%、持続時間:約1時間

濃度や持続時間の数値に関しては厳密なルールがあるわけではありません。メーカーそれぞれのルールで製作しているので、上の数字はあくまで1つの目安としてご理解ください。

ここでの注意点として、香料濃度と香りの強さは必ずしもイコールではないということです。濃度が高くても甘く柔らかい香りであれば弱く感じるし、濃度が低くても柑橘系のようにツンとしたものであれば強く感じるという特徴があるので、香料の種類によっても強さの感じ方は異なってきます。

ただ、香料の種類を抜きにすれば、一般的には香料濃度が香りの強さに比例します。

パルファン(パルファム)

フランス語で「香水」を意味します。スペルは 「Parfum」 で、「P」と略されることもあったり、「パルファム」と表記されていることもあります。ちなみに「パフューム(Perfume)」は英語での「香水」です。日本で「香水」と呼ばれるものは”厳密に言えば”このパルファンのことを指しており、最も濃度が高いものです。

“厳密に言えば”と前置きしましたが、「パルファン」はあまりにも強い香りのため日常使用として実用的でなく、現代において「香水=パルファン」ではなくなっています。つまり一昔前の区分けということですね。今ではパルファンからオーデ・コロンまでを含むことがほとんどとなっています。

パルファンの濃度はメーカーや製品によって多少のバラつきがあるので一概には言えませんが、概ね15%~30%程度で、持続時間は7時間~半日ほどです。濃度が高いだけあってハッキリと香ります。価格的にも最上級の分類になります。

パルファンはスプレータイプはなく、液体状となっており、1滴でしっかりと香ります。ただ、パルファンはもうほとんど日本では販売されていません。

オード・パルファン(オーデ・パルファン)

スペルは 「Eau de Parfum」 で、「EDP」と略されます。「オード」の部分は「オーデ」と表記されていることもあります。「オード」は「水の」という意味で、これがついているものは濃度も薄くなります。つまりパルファンを水で薄めてあるということですね。現代日本においてはこのオードパルファンでも強い香水に分類されています。

濃度は10~15%、持続時間は3~5時間ほどです。パルファンに近い品格もあり、後述するトワレのような爽やかさもあります。パルファンよりも使いやすく、種類も豊富。価格もお手頃。日本人はこのオード・パルファンも強いと感じる人も多いので、付け過ぎには注意が必要です。

他の人よりも個性を主張したい人におすすめと言えます。こちらはスプレータイプが多いので1~3プッシュが適量。

PR:93%の女性が絶賛した男のフェロモン香水「ボディセンス」

オード・トワレ(オーデ・トワレ)

スペルは 「Eau de Toilette」 で「EDT」と略されます。濃度は5~10%、持続時間は2~4時間ほど。上記2つに比べてカジュアルな位置付けなので、普段使いには最適と言えます。日本で販売されている香水では 一番スタンダードなタイプ です。

オード・パルファンでもきついと感じる人はオード・トワレを試すといいでしょう。弱めと言っても付けすぎてしまえば周りに迷惑になってしまいますので付けすぎには注意が必要です。種類にもよりますが、2~4プッシュほどがベスト。1プッシュでもほんのりと香らせることができます。

持続時間も短めなので、一日中香らせたいという方は、バッグに携帯して、4時間後くらいを目安に付け直しをしましょう。持ち運びしにくいボトルも場合はアトマイザーに移して持ち運ぶといいでしょう。

オーデ・コロン

スペルは 「Eau de Cologne」 で「EDC」と略されます。濃度は2~5%、持続時間は1~2時間ほどです。販売されている香水で最も弱い香りとして位置付けられています。いかにもという感じはないので類似品のようなイメージですが、ちゃんとした香水の種類です。

余談ですがオーデ・コロンのもともとの意味は「ケルンの水」です。ドイツのケルン(フランス語でコローニュ)で売り出された薄めの香水が起源となっています。

オーデ・コロンは少し汗をかいたときやスポーツ後などのにおいを抑えてほのかに香らせたいときにいいと思います。気分転換にもGood。強さは弱めなのである程度多めにつけても問題ないと思います。

ちなみに「フレグランス」というのもよく聞きますよね。これは濃度・強さの分類ではなく、ルームフレグランスといった雑貨などの香り物商品を含めた呼び方だそうです。

香りには時系列があります

香りには時系列があって、時間の経過とともに3段階に変化します。

  • トップノート…付けてから10分程度
  • ミドルノート…付けてから3時間程度
  • ラストノート…付けてから12時間程度

肌に付けた瞬間に香るトップノート、付けてから10分ぐらいすると香るミドルノート、さらに数時間経つと自分のにおいと混ざりあってラストノートとなるのでそこも考慮しましょう。便宜上3段階に分けていますが、実際にはいきなり切り替わるわけではなくグラデーションのように徐々に変化します。

付けている人の体温や気候、香水の種類によっても変わりますので、時間に関しては目安として考えてください。店頭でテスターなどを試す場合はミドルノートを確認するために、2時間くらいの時間を置いてから再度確認するといいでしょう。

人と会う時も、会ったときにミドルノートが出るように逆算して付けると、一番メインの香りで相手に印象付けることができますよ。

トップノート

別名:ヘッドノートといういい方もします。付けた最初の香りで、第一印象を決める部分です。揮発性が高い香料が使われていています。また含まれているアルコールも一緒にここで飛びます。強いにおいではありませんが苦手な人も多くいて、「トップノートでツンと来る感じがあります。」といった口コミをよく見かけるのはこのためです。

すぐに揮発していくので華やかで印象深い反面長くは持続しません。もしアルコールを強く感じたり、苦手な香りがしたりしても、すぐになくなります。トップノートだけで嫌いと決めつけずミドルノートまで確認してみましょう。

ミドルノート

別名:ハートノートとも言います。トップノートが落ち着いた後に香る、メインとなる香り。アルコールも飛んだ後なのでより柔らかい印象になり、全体がバランスよく感じられます。

トップノートからミドルノートへの変化よりも、ミドルノートからラストノートへの変化は穏やかです。なので変化もわかりにくく、目安を3時間くらいと書きましたが、ものによる差が大きいのが実情。長いものだと6時間くらいミドルノートと感じるものもあるほど。

ラストノート

別名:ベースノート・ボトムノート・ラスティングノートなどと言われることもあります。香水の余韻の部分で、付けた人の汗などと混ざった香りでもあります。時間はやはりはっきりとは区別しにくいので参考程度に思ってください。長いものでは半日くらい持続しますが、短いものでは数時間でなくなってしまいます。

香調(香りの系統)

香りにはいろんな系統がありますが、それを香調と呼びます。それぞれの系統の特徴を把握しておくことで、自分の好みの香水を見つけやすくなるのではないでしょうか。ここでは代表的な香調を紹介していきます。

フローラル系

花の香調です。ポピュラーなところだとバラ・ジャスミン・スズラン・スミレと言ったところでしょうか。ひとつの花を引き立てるように作られたものを 「シングルフローラル」。逆にたくさんの花で花束のようなイメージを持たせるものを 「フローラルブーケ」 と言います。

また白い花のものを 「ホワイトフローラル」 、果物を加えた 「フローラルフルーティー」 のように、幅広い種類があります。比較的好き嫌いがなく上品で、会社にも付けて行きやすいタイプ。香水初心者にも使いやすいです。

シトラス系

レモンやオレンジといった柑橘系の香調。フレッシュで瑞々しく若々しい印象を与えてくれます。こちらも比較的好き嫌いが少ない傾向で男女ともに使いやすいものが多いです。

爽やかなので湿度や温度が高いときでも香害になりにくいです。

ウッディー系

木の幹や葉っぱを連想させる香り。リラックスさせる落ち着いた雰囲気を演出してくれます。メンズによく使われる傾向です。サンダルウッド・パチュリ・ベチバーなどが代表的。

グリーン系

草原や若葉などの緑を連想させる香り。清々しくシャープな印象を与えてくれます。ハーブっぽい青臭さを感じるところもあり「ハーバル」と言われることも。好き嫌いが分かれる傾向があります。ミントやゼラニウムが代表的。

グルマン系

お菓子や果物といった、スイーツの香り。甘さがそれなりにあるので若い女の子的な印象に。甘さが重く感じてしまうので夏場には付けにくい傾向です。

オリエンタル系

西洋からみた東洋のエキゾチックな神秘性を思わせる香り。様々に変化する芸術的な香りで、香木類やハーブ系など様々な香料が使われています。使いこなすのは難しいですが、使いこなせれば強烈な印象を当たられるでしょう。

フローラルが合わさった 「フロリエンタル」というタイプもあり、こちらはオリエンタルよりは使いやすい傾向です。

香水選びの注意点

嗅ぎ過ぎない

ショップに行くとムエット(匂い紙)が置いてあるので、ついつい色々試してしまいたくなりますよね。ただ、慣れていない人がいきなりたくさん嗅ぐと、嗅覚がマヒして強さや違いを感じにくくなっていきますので注意しましょう。一度に試すのは3種類くらいまでにしましょう。

ボトルから直接嗅ぐのと、肌に付けた状態で嗅ぐのでは感じ方が違います。肌に付けて嗅ぐ方が本来の香りに近くなりますので、手の甲などに付けて確認するといいでしょう。

日ごろから自分の好きな匂いを把握しておく

上で代表的な香調を紹介しましたが、ザックリと自分の好みの系統を把握しておきましょう。口コミなどでどのような香調か把握すれば香水選びもスムーズになります。

時系列での変化も調べておくとイメージが付きやすいかもしれませんね。付けてからの時間によって変化しますので、その場で嗅いだ印象がすべてではありません。

あれもこれもで悩み過ぎない

  • 香水人気ランキングで上位だった。
  • ショップの店員さんや友人におすすめされた。

…とは言え、自分が『いい!!』と感じたものを直感で決めないと、いつまでたっても決まりません。あまりにも決められないようなら、何種類かまとめて購入して日替わりで使っても気分転換にいいかもしれません。何種類かを使い分けていくことによって、段々と自分の趣味趣向が見えてくると思います。

香水・フレグランスの選び方

PR:女性が選んだ男性につけてもらいたい香水はコレ!

ここからは、 「数ある香水・フレグランス製品、どれを選べばいいのか分からない…」 という初心者さんに向けて、選び方のポイントをお伝えしていきます。

まずは気軽に選ぶこと

初心者さんは 「自分にとっての最高の一本を選びたい」 と意気込んでしまいがちですが、一番最初に選んだものをずっと使い続けていると言う人はあまりいません。香りはやがて飽きますので、気軽に選んで新しいものにもどんどん手を出していきましょう。

「せっかく購入したんだから、最後まで使い切らなきゃ…」 という気持ちも不要。全部使い切らなくてもいいんです。使ったのを残しておけば、将来その香りを嗅ぐことで使用当時の思い出が甦ったり懐かしい気持ちが回帰します。嗅覚は記憶と強くリンクしますので、香水によって 思い出をコレクションできる側面もあるんです。ボトルをオブジェ代わりに飾っておくだけでもお洒落ですしね。

また、複数を使用シーンに応じて使い分ける方が気分転換にもいいですし、結果飽きにくく長く使えます。所詮は香水ですから(いい意味で)、気軽に選んで気軽に使っていきましょう。

周りに左右されないこと

「超絶いい匂い!」「一番おすすめ!」「万人ウケします!」 と、雑誌やテレビで紹介されていたハイブランド品。だからと思って購入してみたら、 自分の好みの香りではなかった… ということもよくあることです。香水人気ランキングで1位だからといって 「=自分も一番好き」 とは限らないので、周りに左右されないことも大切なポイントです。

TPOや気分に合わせたものを選ぶ

基本的には自分の好みのものを選べばそれでいいと思いますが、種類や用途によって仕上がりのイメージが変わります。ものによっては 使用シーン(TPO:時・場所・状況)に合わないこともありますので注意しましょう。

夏・冬などの季節を考慮するのはもちろん、他にもビジネス・カジュアル・デート・冠婚葬祭など、使用シーンやその時の気分に応じたものを選びましょう。

香りのアイデンティティから選ぶ

クールでインテリジェンスな男性のイメージだったり、可愛い・美人の女性のイメージだったりと、香りにもアイデンティティがあります。これは洋服のファッションと同じ感覚で、自分の雰囲気に似合う香りにするのも良いですし、自分がどうなりたいのか、どうありたいのか、どう演出したいのかで選ぶのもおすすめです。

人はカタチから入ることで、自分を変えられるとも言われています。たとえばクール系でありたいならばスパイシー、可愛らしい雰囲気を演出したいならフェミニンな甘いフレグランスといったような感じです。

年齢層や性別を考慮する

年齢層や性別によっては向いている・向いていないがあるため、これも選ぶ時のポイントの一つです。一般的には若い人にはフレッシュなタイプ、年齢層が高めだとエレガンスなタイプが似合う傾向にあります。

一般的には男性ならスパイシー系、女性だと甘い系が人気となっています。しかし最近では男性・女性問わないユニセックスタイプも多くなりましたので、その分選択肢は増えています。

共感できるブランドコンセプトや好きなデザインから選ぶ

ブランドコンセプトに共感できたり、ボトルやパッケージラベルのデザインで、そこから自分のイメージに近いものを選ぶのもおすすめですね。

人気のある香水がどれもブランド品である事実も、いわば 「自分の中に染み付いた、良い記憶・良い思い出」 なのでしょう。

今人気なのは自然系のフレグランス。いわゆるアロマ香水ですね。疲れている時に使ったり、自然が好きという人におすすめですが、その一方で独特な青臭さが好きじゃないとの声もあります。

異性ウケを狙った 『モテ香水』から選ぶ

モテ香水とは、異性や第三者を意識したフレグランスのことを指します。自分が好きなものというよりは 『いかにモテるか?』 を最優先に狙って開発されたフレグランス。昔は自分が気に入った香りを付けていた人がほとんどでしたが、今は周囲からどう思われたいか?のイメージに合わせて選ぶそうです。

昔でいうフェロモン香水の類ですね。 「異性からのウケをよくしたいから香水を付ける」 という人はこのジャンルから選ぶといいかもしれません。

最後は直感!

いろいろ選び方を紹介しましたが、「ただ単に直感的に好き」とか、それでもいいと思います。結局付けるのは自分自身ですから、その自分が納得できるかどうかが大切ですからね。

逆に、 「なんだか好きになれない…」 というものは選択肢から外しちゃいましょう。いくらお洒落だからと言って、苦手な香りを無理に好きになる必要はありません。

まとめ

香水の種類や選び方にも色々ありましたね。人気のあるタイプが自分にとって必ずしも最適とは限りません。香りは語りきれないほど奥が深いものです。

全体的な傾向としては、香料がハッキリしているタイプ(オード・パルファムやオード・トワレ)に人気が出てきています。日本では微香が好まれている時代の風潮がありましたが、今はそれが逆転してきているようですね。

また、数年前までは比較的甘い系統の香りに人気がありましたが、今はスパイシーやフレッシュなど、サッパリとした爽やかな系統に人気が集まっています。なかには「お香」だとかハーブ・オーガニック系、アジアン民族系の独特な香りが好きという人も増えているようです。

時代背景によっても流行りは変化していきますので、最終的にはあまり左右されずに自分の好みを探すのがベストと思います。

『自分を変えたい』『これからなにかしらのアクションを起こしたい』 という人は 『香水を付けてみる・変えてみる』 、たったそれだけでも何かが変わるかもしれません。

こちらも併せて参考にしてみて下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました